【マツダの期間工体験記】期間工から見たマツダの社員と社員の人と交流してわかったこと
どうも
ハデスです。
マツダの期間工を退職して早2ヶ月が過ぎようとしております。
6ヶ月という短い間でしたが、感想としてはよかったと言っていいでしょう。
(結構トラブルもありましたが。)
特に一緒に働いていた社員の方、期間工仲間の人は今もラインで連絡を取っている方もいます。
今回はマツダで一緒に働いていた人たちの記事を書いていきたいと思います。
目次
■マツダの社員の傾向
現在、マツダは社員の高齢化が進んでいるように思います。
現場で言うと特に30代くらいの社員が不足しているのです。
マツダも数年前までは業績が悪く、社員をなるべく雇わないようにして、期間工ではなく派遣に頼っていたようです。
私の現場の社員の方も30代、40代で社員になっている方の9割が元派遣から社員になった方々でした。
業績が回復したここ数年は新卒雇用に積極的で20代の社員はほとんどが新卒で入社してきているようです。
そして派遣出身の社員の方は、期間工とは比べ物にならないほど過酷な労働環境にいたようで
会社の事をよく言う人はあんまりいません。
期間工は基本的に社員と同じ就業規則ですが、派遣は法律にしばられるため、社員ができない残業を派遣がカバーしていたようです。
(社員の残業マックスは50時間、法律の残業マックスは80時間)
一か月に100時間残業、休日当日に出社しろと電話がかかってくる、80時間以上残業の場合はサービス残業など。
まさにブラック企業だったようです。(今はそんなことはありません)
■マツダの期間工から社員雇用の現状
私が配属された課に期間工の同期が10数人いましたが、ほとんどの人が配属された部署で最初に職長から
「正社員になる気はあるか?」
と聞かれてます。私は30代中盤ですが、50代の方もそれを聞かれているので、正社員雇用はかなり積極的だと思います。
- 1回目の満了つまり6ヶ月目以降から試験を受けられる
- 年齢制限はなし
- 推薦は希望者全員してくれる
- 給料は最初は期間工時代よりだいぶ低い
- 50代でも社員になった方を知ってます
特徴としてはこんな感じです。
■マツダの社員の残業と休出、休暇状況
現在、マツダもワークライフバランスを重要視しています。
具体的に言うと
- 時間外労働45時間以内厳守
- 有休消化の厳命
この2つです
◇時間外労働45時間以内の厳守
時間外労働とは残業+休出の時間のことです。
マツダでは休出が多くて月2回ありますが、休出2回してしまうとその分普段の日の残業を少なくしなくてはなりません。
前までは少し緩めだったそうですが、段々それが厳しくなってきているようです。
マツダは1日のマックス残業時間が
日勤:2.25時間
夜勤:1.85時間
ですが、毎日フル残業してたのでは45時間を超えてしまいます。
さらに休出もするとなるとさらに残業を減らさなければならないため、
私の部署では夜勤の時の残業はあって1時間以内でした。
◇有休消化の厳命
マツダの社員は有休消化率が計算されており、いつまでにどれだけ有休消化をしなければならない
というのが決められております。
消化率が未達であると職長に消化するよう連絡がいくため社員の有休取得はかなり多めです。
(取得してないと有休を勝手に入れられてる感じでした。)
特に有休の日数が社員は毎年10月に増えるため9月は強制的に8連休のシフトになっている人もいました。
マツダはお盆休みがあった後の9月も出勤日数より休日のほうが多くようです。
◇長期連休の休出
期間工は長期連休の休出は希望者だけですが、社員は10連休あれば3日くらいは休出があります。
長期連休中の休出はさぞ嫌だろうなと思って、社員の人にそう言ったら
社員も長期連休があると残業がないので、給与が少なくなりがちなようで、
長期連休中の休出はむしろありがたいという社員も結構いたので、ちょっと意外でした。
■正社員と期間工の待遇の違い
◇厳しくされるのは社員のほうです
期間工と社員だと社員のほうが仕事は忙しいし、高度で危険なことをやらされます。
怒られることも新人社員のほうが多いです。
これは当然と言えば当然で、期間工はあくまでも期間限定の労働力でしかないので、
- 単純作業
- 危険度の低い作業
- 難易度は低いけど体力のいる作業
このような仕事をさせられます。
仕事にやりがいをもった期間工は責任ある仕事を任されず、新卒に優先して仕事をまかされるのに不満を抱いて社員になるいます。
◇若手の社員は休出を優先的に入れられがち
誰か急遽休みになった時など、休出のお願いがあるのは20代の社員からです。
期間工はそのあとお願いがあります。
期間工にお願いするより、若手の社員に言うほうが楽だし、引き受けなければ駄目だという圧は感じます
◇急遽の休出や残業、きつい仕事をやる社員が評価が上がるシステム
これは当たり前かもしれませんが、急遽の休出や残業、台風の時などの保安員などを断らない社員は評価が高いです。
(保安要員とは会社が休業の時に出社する当番のような役目の人で、みんなが休みのところを出社しなければならない人)
逆に休出を断りがちな社員はおそらく出世は望めないと思います。
これはマツダだけではなく他の会社もそういう会社のほうが多いと思います。
その点期間工は出世とか関係ないんで、「休みの当日に休出して」とかの無理難題は断ります。
(その点社員は休出しないと評価が下がる悲しいシステムです。)
■精神を病んで休職になっている社員もいる
どこの会社でもそうでしょうが、精神のバランスを崩して会社に来られなくなる人も正社員の中にはいらっしゃいます。
やはり仕事がきついというより人間関係や仕事内容なので精神的に参ってしまう人が多いようです
- 班長をしていたのに部署移動の上、班長を降ろされ新入社員と同じ内容の仕事をさせられる
- 職長と折り合いが悪く、仕事はできるのに責任ある仕事は任せられない
- 急な休出を言われたり、雪や台風の保安要員をお願いされやすく、断るとボロクソ言われる
など
私も実際に休職していた社員の方と話したことはありますが、人間関係ミスると本当に大変とおっしゃってました。
辞めればとも思うのですが、やはり大手の企業で給料はある程度いいので、年齢を重ねれば重ねるほど辞めにくくなるのが現状のようです。
■まとめ
- マツダは50代でも正社員になれます。
- 経営が不調だった時に正社員雇用を控えていたためか、
30代、40代の正社員は派遣や期間工あがりの正社員が多いです。 - 期間工の待遇については私のいた部署は悪くなかったです。
- 期間工と正社員だと圧倒的に正社員のほうが大変です。(特に若手)
- 正社員は人間関係ミスると地獄です。
- 期間工から正社員になるといろいろな理由で辞めにくくなるため、待遇があがりますが、覚悟も必要です。
今回は以上です。
それではまた。