【正社員を派遣する】新しい派遣労働の形(PEO型労働)
すべてはギブ&テイクなんですよね。
期間工や派遣の時給や祝い金が高騰しているのはそうなる理由があるし、
PEOという「正社員を企業に派遣する」新しい派遣が生まれたのにも理由があるんです。
今回のブログは新しい派遣の形「正社員を派遣する」について書いていきます。
目次
■現在の派遣、期間工を取り巻く環境の変化
平成27年より施工された法律の影響を大きく受けております
- 同じ会社に3年以上派遣、期間従業員として働くことはできない
- 同じ会社で3年以上派遣、期間従業員として働き、更新を迎えた場合
①派遣先での直接雇用の依頼
②新たな派遣先の提供
③派遣元での派遣労働者以外での無期雇用
いずれかを義務ずけられる - 一度派遣派遣先、期間労働先を退職すると6ヶ月間は同じ会社で派遣または期間従業員として働くことはできない
これらが現在の派遣、期間工のルールに大きく影響してきてます。
例えば多くの期間工で最大満了が2年11カ月なのもそのためです。
■期間工、派遣を雇うがわのメリット
- 長期的に正社員として雇わなくてもよいので、仕事の忙しさに応じて従業員の数を調整しやすい
- 単純作業の担い手として雇われる
- 仕事ができい社員を雇うことのリスク管理(仕事につかえないと判断した場合、最短の期間満了で雇用関係を終了できる)
- 現在、労働基準法の法令順守が厳しくなっており、正社員の時間外労働時間が限られているので、派遣、期間工でその穴埋めがした
主にこの4つが雇う側のメリットです。
私も派遣、期間工両方経験しましたが、時間外労働についてはかなり厳しくなっており、
それに伴う非正規労働者の人数の確保と時間外労働の増加は傾向として出てました。(特に派遣は残業させられる感じでした。)
あと現在は期間工を募集している会社は正社員も増やしたいと思ってます。(かなり忙しいため)
その正社員を期間工から雇うことにより、「仕事ができないのに正社員」を防ぐ役割となってます。
新卒や中途採用でも採用して見なければわからない部分があるので、その点期間工だとそのリスクはありません。
期間工は会社の試用期間としてみる期間にも使われているのです。
■法律の状況とと派遣先企業のニーズを形にしたら「正社員を派遣する」が生まれた
私が工場勤務を最初に始めたとき「正社員を派遣する」PEOという会社に入社しました。
株式会社PEOとは
PEOの正社員として雇用され、PEOの正社員としてそれぞれの企業に派遣される
・PEOの会社側のメリット
- 正社員として雇われるため労働基準法の派遣労働3年で弊害になる様々な規定が適用されなくなる
- 派遣を雇う企業側も正社員雇用を要求されることもないので、安心して派遣を雇用できる
- PEOも正社員として囲い込むことにより、他社への離反を防げる
- 正社員で雇っているので3年未満で派遣先をかえるだけで、3年ごとに雇用契約を結びなおさなくてもいい
・PEO労働者側のメリット
- 月給制
- 一応ボーナスもある
- 家賃無料でレオパレス暮らし
- 仕事が合わなくても次の会社をすぐ紹介してくれる(探すのがPEOの義務。だって社員だもん)
現在の法律と企業のニーズにマッチした働き方なのでこれからの派遣労働の主流になっていくのは間違いないです。
PEOの親会社のアウトソーシングに申し込んでも、ゴリゴリPEOを押してきます。
■「正社員を派遣する」のこれから
今現在は普通の派遣と同様に企業に派遣されてそれぞれの部署で配属になりますが、
いずれは
「1ラインまるまるPEO」や「配膳はPEO」などの仕事の外注化が進むと思います。
なのでPEOだけのラインや職場で、PEO所属の職長、リーダーがおかれることになっていくと思います。
現に私のいた最初の工場は、1工程まるまるPEOに外注するという話がすすんでいました。
■「正社員を派遣する」の問題点
私も「正社員として派遣」されてましたが、問題は山積みでした
- 送迎を外注化しているため、残業にあわせての送迎が不可能
(自分で派遣先に調整を掛け合わないといけない。バスがそもそも来ないこともあった) - 1企業につき担当者が1人というのが多いため、管理しきれてない
(制服のサイズミス、給与の金額間違い、保険証がなかなか来ないなど致命的なものも多い) - とにかくPEOの人数を増やしたいので採用がザル
(仕事の無断欠勤者、サボり、一人で何かぶつぶつ言っているなど明らかにやべえ奴は期間工より多い) - 離職率の高さは異常
(7ヶ月いたけど私以上にPEOにいた人を1人しか知りません) - 労働組合もできたてほやほや
(働く側の権利や規定などはこれから徐々に整備されるって感じです) - 社会保険対策がされてなかったので社会保険料が異常に高い
(徐々にやってきているみたいですが、期間工にくらべればまだまだです。) - 同じ会社ににマックス3年しかいれないので、県をまたいでの転勤は必須
問題点で代表的なのを書いてきましたが、書ききれないくらいです。
やばいエピソードは数えきれほどあります。
作り話かと思うくらいひどいやつも多いです。(笑)
やばい奴はやばいんで派遣先に契約更新されないからやめるし、まともな人も仕事以外のストレスが多すぎて辞めます。
ただし、これからの主流になることは間違いないんで、今の状況をたたき台にして改善のしていっている状況です。
■「正社員を派遣する」PEOの求人例
上記がPEOでの求人と一例です。
PEOは月給制が多くこの求人は額面で月給26万円となってます。
私の経験上時間外労働代もきっちり割増しで出るので、月給自体は悪くないと思います。
(残業が45時間で手取り30万円をこえてきます)
採用はほぼフリーパス(わざと落ちようとしない限り)、採用年齢も高めなので、
それで手取り30万円の仕事につけるのは人によっては悪くないのではないでしょうか。
■まとめ
- 派遣、期間社員は法律改正により働き方の見直された
- 現在の状況で「正社員を派遣する」という新しい派遣のスタイルが誕生する
- これからの派遣の主流は「正社員を派遣する」になっていくと思う
- 現在「正社員を派遣する」をやっているPEOは始まったばかりの為様々な問題点も多くある
- 無資格、採用年齢高めで手取り30万円は人によっては悪くはない
以上です。
年齢が高めで正社員採用を視野に入れている人は、合格率は90%を超えるので、PEOに申し込んでみるのもありだと思います。
今回は以上です。
それでは。
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