期間工の給与と税金~期間工は手取りに着目せよ~
どうも
ハデスです
期間工が初めてで仕事がもつか不安な人は長期連休の直前に赴任するのをお勧めします。
大体入社祝い金は1ヶ月以内に振り込まれます。
最初の1週間は研修ですので、実質労働するのは2週間足らずで祝い金を満額ゲットできます。
そこまで頑張れば、金銭的な元はどの期間工先でもとれるでしょう。
ただし、バックレは駄目です。体力的に続けられない場合はちゃんと理由を説明してから辞めましょう。
さて本日は期間工の給与について書きます。
特に私の現在いるマツダは日給8000円で期間工界の中では最安値の日給として有名です。
ただし、実際に給与をもらってみると他の期間工と比べてもそん色ありません。
その理由を書いていきます。
目次
■マツダの給料が他の期間工と遜色ない理由
この表は社会保険の支払の等級表です。
◇マツダの社会保険
赤枠で囲んでいる13等級のところがマツダの厚生年金保険料と健康保険料になります。
日当8000円×20日=16万円計算で入社時には社会保険の申請をしているようです。
厚生年金保険料:14640円
健康保険料:8000円
となっております。ただ健康保険料の8000円は国の健康保険に加入している場合です。
マツダの場合は大企業の為、マツダの企業で健康保険を運営しておりますので、健康保険料は5344円です。
というわけでマツダの社会保険料は19988円です。
◇PEO時代の社会保険
いっぽうもう一つの赤枠で囲ってある20等級はPEO時代の社会保険の金額になります。
固定給で258000円の給料で
厚生年金保険料:23790円
健康保険料:13000円
社会保険は合計で36790円です。
さらにPEOでは住居はレオパレスで無料で住めるのですが、会社が負担しているレオパレスの家賃45000円(場所により違いますが私はこの価格でした)は一応所得には乗っかってくるので
月給は額面で303000円で上記の表で22等級です。
厚生年金保険料:27450円
健康保険料:15000円
実質の負担はさらに上がって合計で42450円です。
他の派遣で寮がレオパレスの場合、レオパレスの家賃は負担しなくてもいいんですが、レオパレスで会社が負担している家賃は額面の所得には乗っかってきます。
これは法律で決まっていることで(現物支給といって、定期代、住居代を会社が支給する場合もそれを所得として計上しなければならない。)PEO自体が悪いわけではありません。
むしろ会社側も社会保険料の半額は負担しているので、これをなんとか節約できるものならしたいと思っていると思います。
◇マツダとPEOの保険料でわかること
マツダは基本給を安くする代わりに、残業代、深夜割増、休出手当が他の企業よりも高く設定されています。
この割り増し分や食事手当、皆勤手当てには社会保険の計算には含めないので、保険料が安い分手取りの給料はそれなりにもらえる訳です。
PEOの場合は最初で月給258000円が固定給として改めて決まっていることと、レオパレス代が所得として計上されるため高めの保険料となります。
確かにマツダは日給8000円でPEOと比べると見た目上は約10万円月給が違います。
ただマツダの場合、皆勤手当て、食事補助併せて35000円支給されるのと、社保が約20000円安いこと、割増賃金が高いことで
額面上では大きく離されている月給が手取りだとほぼ同じという結果になります。
■社会保険料の注意点
◇保険料の改定
どこの企業もそうですが、入社時には会社の申告により社会保険料は決まるのですが、年に1回保険料の改定があります。
これを「算定」と呼びます。
それは4月、5月、6月の3ヶ月分の給与(残業代も含む)の平均をだして、その金額に当てはまる等級で保険料を支払わなければなりません。
仮に残業が多く指定3カ月の給料が30万円だった場合は上記の表の22等級の金額に保険料が改定されるということです。
期間工を1年くらいして、保険料がやけにあがったなと感じる方はこの改定が原因です。
◇改定の時期はいつ?
改定の時期はその年の7月に提出し、実際に給与に反映されるのは9月です。
◇あくまでも支給月計算
計算される給与は支給月で計算されますので、もし末締めで翌月25日払いとかであれば、3月の給料が4/25に振り込まれますので、計算されるのは3.4.5月分が対象となります。
◇3月の中途半端で入社して4月分の給与が極端に少ない場合など
出勤日数が17日未満の時はその月を抜かして平均を計算します。
4月が出勤日数が少ない場合は5月、6月の2ヶ月の平均で決定します。
◇4.5月入社の場合
対象月が1ヶ月、2ヶ月になった場合は2ヶ月の平均、1ヶ月の給与で社会保険料は決定されます。
◇7月以降の入社
この場合は、会社の申請した社会保険料で、次の年の9月まで保険料はかわらないです。
◇社会保険についての豆知識
期間工で理想を言っていしまえば、6月以降に入社すれば保険料を上げるタイミングが来年になりますので、最長1年3ヶ月は安い保険料で過ごせます。
これはあくまで理想です。
赴任日についてはコントロールが難しいので、参考までに書いておきます。
◇決定された保険料は給与の変動があっても、1年後の算定までかわらない。
一度算定で決まった保険料は、基本給の上昇、下落がない限り1年間はそのままです。
つまり、残業代の増減では社保金額がかわることはありません。
最悪なのは3.4.5月と忙しく、残業が多くてもらえる給与が高くなってしまい、保険料の等級があがる。
↓
6月以降生産が落ち着き給与がさがる
↓
残業代でインフレされた等級の保険料を1年間払い続ける
なんてこともなきにしもあらずっていうことです。
■マツダは税金の面でもやはり短期滞在がおススメなのか
マツダの場合はどう考えても短期滞在の魅力がつまった期間工先だと思います。
簡単に上げてみると
◇高額な祝い金、低い満了金
マツダが他社の期間工より優れている点は業界1.2位の祝い金の高さです。
対して満了金は大したことはありません。祝い金の魔力は短期だからこそ活きます。
◇有休を入社2週間後に10日くれる
これもマツダが他の他社より優れている点で、他社は6ヶ月勤務後に10日有休付与です。
つまり、6ヶ月目の更新をしないと有休は使えないということになります。
3ヶ月満了だったら最低9ヶ月、6ヶ月満了だった場合は1年満了しなければ、有休を使いつつ満期で退職することはできません。
逆に言うと長期でいる場合は、最初に有休付与のアドバンテージも薄れることになります。
◇日給を低く、割増賃金を高く設定することにより、社保代が安くすむ
日給を低く設定いるからこその激安保険料。
ただし、4~6月の保険料の改定を受けると残業代もプラスされて保険料研鑽されますので、このアドバンテージも最長で1年までとなります。
◇すべての面で短期に有利
マツダの利点を考えてみると、長期でいればいるほど利点は薄れてきてしまいます。
■マツダは長期でいると手取りが下がる可能性すらある
マツダも更新を繰り返すごとに日当は上がっていきます。
今は生産も忙しいために残業も多いです。
ただ保険料の改定があると、保険料は2倍以上になる場合が多いのと、食事手当の1万5千円は6ヶ月までです。
さらに6ヶ月後から組合費も徴収されます。
ということは、マツダで長期で働き、日当があがっているのに、上がった保険料と食事手当がないので、同じ時間働いても手取りが下がる人もいます。
(額面の給与としては上がってるんですけどね)
■まとめ
日給を低く設定しているからこその激安社保代がマツダの利点のひとつですが、その魔力は最大約1年2ヶ月、最小4ヶ月です。
祝い金など様々な点で見ても、マツダは短期が魅力的ですが、社保の点からもマツダは6ヶ月満了が賢い選択だということがわかります。
ポチって頂けるとありがたいです。
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