期間工クエスト 外伝~ハデスが見てきた年収1000万以上の仕事とは? その1~
どうも
ハデスです。
本日、PEOの退職の手続きをとってきました。
担当者が新しくなっていて、今度の担当者は感じがよさそうです。
話を聞くと、元PEOの現場作業員から、管理部門に移ったとのこと。
年棒は400万だそうです。現場経験1年で、管理に希望だして、面接受けて採用の流れだったそう。
正社員で、安定して職を見つけたい方は、労務管理狙いでPEOに入社するのはありだと思います。
ただし、肉体的にはきつくないですが、労務管理も大変ですが。(経験者は語る)
さて本日は私が見てきた年収1000万以上の仕事について書いていきます。
目次
期間工クエスト 外伝~ハデスが見てきた年収1000万以上の仕事とは? その1~
年収1000万以上の仕事:テレビ局の記者
私、ハデスは大学時代、バイトで福岡の某テレビ局のカメラマンアシスタントをしてました。
カメラマンアシスタントとは、ニュース番組やバラエティ番組を撮影するカメラマンに同行し、三脚を立てたり、ピンマイクを準備して取材相手につけたり、ガンマイクで取材先で音をとったりします。あとは取材道具の準備などもアシスタントの役割です。バイトですが責任は結構重いです。(ガンマイク)
取材には、基本的にカメラマン、カメアシ(カメラマンアシスタント)、記者がセットになって取材にあたります。
私が身近でみた年収1000万の仕事は、この記者の仕事になります。私のいたテレビ局だと新卒で入って、32歳で年収1000万超えます。
記者の仕事
取材先にアポをとり、取材をし、レポートなどをする。簡単に書くとこんな感じですが、新人の内は超がつくほど過酷です。
基本的にきつい取材につけられて鍛えられます。
ハデスの見た新人記者
私の見た新人記者は2人いました。
名前:一橋さん(仮名)
性別:男
学歴:ラサール高校卒業後、一橋大学 法学部卒業
名前:早稲田さん(仮名)
性別:男
学歴:早稲田大学 政治経済学部卒業
この2人が新卒の記者として採用されてました。見てわかる通り、一流大学です。
大体福岡のテレビ局の記者採用は、ほとんどが九州大学出身か私立なら早稲田か慶応です。(男は)
この2人も30代になれば年収1000万円超えます。
ただし新人記者はブラック企業の労働なんてもんじゃありません。
新人記者とある日のスケジュール
これは私が一橋さんとある日同行したスケジュールです
午前3:00 テレビ局集合(空港の火災訓練)
↓
午前4:00 火災訓練の様子を取材
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午前6:00 気球のイベントを撮りに佐賀県へ
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午前9:00 気球の取材
↓
午後1:00 市内で行われている美術展の取材
↓
午後3:00 福岡選出の国会議員インタビュー
この取材に同行したのですが記者は合間合間にニュースの原稿となる記事を書いてます。
さらに取材後には、次回の取材へのアポどりと、新人記者は一日の最後に警察署に寄り、何か事件がなかったかを確認し終わりです。
その確認が終わるのが大体深夜2時。
この日は朝3時から深夜2時までの労働です。w
23時間労働。
彼は次の日朝6時の取材をつけられてました。
私のいたテレビ局の新人記者の睡眠時間は3,4時間だったと思います。
俺には無理です。
これはきちぃわと思ったエピソードはいくつもあります。
記者はきちぃと思ったエピソード
■エピソード1 飲酒ひき逃げ事故の取材
その日私は、バイトが終わり、疲れて家で寝てました。
次の日もバイトだったため、目覚ましを6時にセットしてました。
そして寝てると電話が鳴ります。目覚ましだと思って携帯を見ると、電話です。
時間は深夜3時。
出るとテレビ局のカメラマンから電話です。
カ:ハデス、今から大丈夫か?出てこれるか?
私:へ?今からですか?(私はバイクでバイトに行っていたので、出てはこれるw。用事って言って断ることもできない時間w。)
カ:公務員が飲酒で事故して大惨事になってるから、今から取材いくから。
私:わかりました(行きたくないけど。断る口実が眠いからじゃあとに響くw)
それは福岡市で起きた飲酒運転事故で、大きなニュースになりました。
橋で事故が起き、衝突された車は橋から川へ落ち、車に乗っていた家族のうち子供さん2人が溺死するという事件。
現場に急行すると、大破した車に、引き上げられる車両など悲惨な現場でした。
でそこにいる記者も早稲田さんと一橋さん。
彼らにはこっから大事な仕事があります。
それは他社よりも先に被害者の子供の顔写真を見つけに、被疑者の写真を見つけにいくことです。
ニュースに顔写真つきで映像を流すためで、写真は直近であるほどよいとされてます。
その写真をもらいに、あとは親戚へのインタビューをしに近所、親戚を回るのが新人記者の仕事です。
ただ、この仕事考えただけでも地獄の仕事です。
亡くなった翌日にその子の写真を借りに行く。
被疑者の親族に写真を借りに行く。
まあキレられます。
さらに見つけるまでは帰ってくるな、との指令も受けてるので、やるしかないのです。
■エピソード2 ひき逃げの被告の家族への取材
これは佐賀県で起きたひき逃げ事件で、小学生をひき逃げし、放置して逃げたおじさんがいました。(小学生は一命はとりとめました)
警察はそのおじさんは見つからずに、捜査中でその時の現場の取材も、新人がやります。
このひき逃げしたおじさんには、娘と息子がいます。
といっても小さいころに自分の父母に預けて、ずっと音信不通。
祖父母がこの子たちの面倒を見てました。
そこへテレビ局の上層部から、このひき逃げおじさんの家族(父母、娘、息子)へのインタビュー。
どう思っているのかを撮ってこいとの指令。(俺はマジでって思いましたが)
それを撮るために、被疑者の父母の前で待機。もちろん先方が帰宅してきたら取材できず。
取材できないと報告すれば、上司は撮れるまで帰ってくるなと言う。
はい。地獄。
■エピソード3 イラクで犠牲になった人関連の取材
今から10数年前、イラクに単身乗り込んだ若者が、武装勢力につかまり、自衛隊を撤退させなければ首を切り落として処刑する。
というニュースがあったと思います。自己責任論争を巻き起こしたこのニュースの犠牲者は福岡県の方でした。
結局、時の小泉総理は自衛隊は撤退させず、この若者は首を切られて、処刑映像を流されて命を落としました。
この事件からちょうど1年。
早稲田さんに取材の指令がおります。
犠牲になった若者の親へのインタビューとその時、若者を助けるために、なんとか国に動いてもらおうとして署名運動をしていた友人へのインタビュー。
その取材にカメアシとしてハデスもつけられる。
正直この取材につけられたときは、戦慄が走りました。
息子さんの死についてどうおもいますか?とか親に聞くんか?。ねぇよ
こんなこと社命でだされたら、俺は病むわ。
社命とはいえ淡々とこなす早稲田さんはすげぇわと思いました。
結局この取材は、自宅に行っても反応がないのと、インタビューもどうしてもだめだと断られたので(当然だと思いますが)ぼつとなりました。
記者の休日
その年は突発的な事件等もあり、早稲田さん、一橋さんともに夏休みを12月にとるという殺人的な忙しさ。
136日の連続勤務。帰っても寝るだけ。(そこを乗り越えると楽になるらしい。)
まとめ
テレビ局のバイトの時に聞いた話だと、やはり記者配属は結構心の病を引き起こし、会社に来れなくなる人は多いそうです。
身内に相談しても、せっかくいい企業に勤めたんだからもう少し頑張ってみればと言われることが多い。
電通の社員が睡眠時間がなく、自殺しましたが、テレビ局の仕事もそんなことがあってもおかしくありません。
それほど過酷です。こんな人たちが過労死とかするんだろうなと思いました。
一流大学出て、いい会社に入ったって、その中で競争はあります。
簡単に大金を稼げる仕事なんて、ないなと感じたバイト時代に見た記者のお仕事でした。
おわり
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